赤兎山(あかうさぎやま)
 勝山から金沢方面に抜ける国道号の途中から、小原峠への林道に入る。

 小原集落からすぐの所にゲートがあって、入山料300円だ。

 他人様の山に勝手に入り込んだ上に、登山道の整備などもだれかがやってくれて当たり前、と思っている登山者が多い。

 入山料が一般化すると良いのだが。
 林道終点には2カ所の駐車場があって、こちらは無料だ。

 すぐ近くの道ばたに、水場がある。
 迷いようのないハッキリした登山道を上り、2,3回徒渉する。駐車場から4,50分で小原峠。

 峠はちょっとした広場で、十字路になっている。
 峠から30分ほどで「大舟分岐」。

 分岐直下はしめった石ころや木の根の急登が少しある。

 分岐を過ぎると、山頂まではそんなにきつい登りはない。
 赤兎山山頂。

 標柱の右が別山、左が白山。非常に見晴らしがよい。

 小原峠からの道と、鳩ヶ湯温泉からの道と、避難小屋への道の三叉路になっている。
 20分ほど下りたところに避難小屋がある。

 このあたりは湿地だったようだが、避難小屋のすぐ近くに池塘がいくつかある他は、乾燥化して草原になりつつある。

 避難小屋の向こう側の斜面は、福井県で一番白山がよく見える場所だそうだ。
 避難小屋の所から見ると、何もさえぎる物が無く、白山がドッカ〜ンと見える。

 左のピークが白山、中央やや右が別山、その右が順に三の峰、二の峰、一の峰。

 三の峰に避難小屋があるのが見える。

 白山の登山道や砂防工事の車両までよく見える。

 
 24mmのレンズでは全然入りきらないので、パノラマにしてみた。写真をクリックすると、大きなパノラマが表示されます。
  
 アップにするとこんな具合。

 ピークは剣が峰かな。平たいところは室堂平か弥陀ヶ原。並行した2本の谷が見える辺りに、観光新道と砂防新道がある。
 さらにドアップにすると、多分ビジターセンターのあたりだろう。

 何しろ、白山のこっち側が丸見えという、絶好のビューポイントだ。
 昼食は絶景ポイントで食べても良いが、やっぱり山頂で、という子供のころからの習性が抜けないので、山頂へ引き返す。

 避難小屋のあたりは、元はかなりの湿原だったらしく、池塘のあたりなどは木道が整備されている。

 腹が減って、山頂まで登り返すのがしんどい。
 紅葉の時期だが、カエデはきれいに紅葉しないで、茶色くなったり、散ってしまっていた。

 もう少し待つと、他の木々がちっとはましな色になるのではないだろうか。
 帰り道で2頭のカモシカに出会った。

 道の真ん中にいて、なかなかどこうとしない。

 近くまで寄ると、やっと路肩にどいたので、車を止めて、1枚撮らせてもらう。
 林道の途中には所々田んぼがあった。しかも、はさ干ししてある。(はさ=はった=稲木)

 近くに集落はないので、小原の人が耕作しているのだろう。

 こんな山中ではシカやイノシシがいくらでも居るから、稲作ができるのは不思議だ。
 小原集落は小原林道に入って500m程の山の斜面に張り付いている。

 元は4,50戸はあったと思われるが、どうやら廃村または廃村間近のようだ。

 バスが入ってきて、小学生がたくさん居た。多分、空き家を利用して、宿泊学習のようなことをしているのではないか。