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 仕事において、スケジュール管理には2つの目的がある。

(1) 仕事を能率良く、期限までに完成させる。
(2) この仕事はいつ終わるのか、これはいつやったらよいのか、見えないと不安だ。
  心安らかに日々を過ごすため。

 私は心安らかでいられるためには1ヶ月の見通しが必要だと思う。今週は何とかなったが、来週がどうなるか分からない、というのは不安だろう。

 従って、スケジュール管理は1ヶ月のカレンダー形式が基本だ。
  
 私は、リタイアして、家でゴロゴロしている身なので、カレンダー形式のスケジュールだけで十分だ。

 一ヶ月がA5で、見開き2ヶ月分の枠をエクセルでつくって、普段はカレンダー代わりに目立つところにぶら下げておく。外出時はノートごとはずして、持って行く。
 現役時代はそうもいかないので、1ヶ月のカレンダーと1週間のバーチカル形式のスケジュール用紙を、A4でつくってバインダーで綴じて使っていた。 →

 見開きにすると、月間用紙と週間用紙の曜日が縦に並ぶので、月間予定から週間予定に落とすのに都合がよい。

 毎週木曜日には週間用紙を差し替えて、来週の予定を立てる。

 なぜその作業を金曜日にやらないかというと、来週の計画を立てているうちに「アッチャー、これ今週中にやっとかないとマズイがな。」ということに気がつく場合があるからだ。

 だから、カレンダーをつくるときも、グーグルカレンダーの設定も、月曜日始まりにしている。

月間予定表↑  ↓週間予定表
 他にも、仕事ごとに必要な見通し期間や内容に合わせてスケジュール表をつくる。

 ← これは、畑のスケジュール。1年が見通せる。

 教員時代は、修学旅行(2年単位)、進路指導(3年単位)の長期スケジュール表などもつくった。
  
 野口悠紀雄の超整理手帳のように、何でも一冊の予定表に書く、というのも一つのやり方だろう。グーグルカレンダーなどを使えば、月間予定表を週間予定表に落としたりする手間もかからない。

 しかし、私はその方法はとらない。何種類もの予定表を行ったり来たりして、引き写したり抜け漏れがないか確認したりしているうちに、1週間、1年、プロジェクトの全体像、自分の日々の暮らしのイメージが湧いてくる。その方が仕事を上手く回していけるし、心も安まる。

 メインの予定表をハッキリ決めておけば、ダブルブッキングが起きることもない。


 リタイヤした今では、紙の月間予定表と、グーグルカレンダーだけを使っている。グーグルカレンダーは2ヶ月以上先の予定を置いておくためだ。2ヶ月前になったら紙の予定表に引き写す。