今回の荷物。小屋泊まりなので4日分でも8kgちょうど。練習登山では最大20kg近くまで担いだので、楽勝だ。
 広河原から北岳に登る山中でブーンという音がすると思ったら、なんと公衆便所(!)がある。バイオ式の超高級トイレ。ブーンという音は発電機の音だった。さすが南アルプスのメインストリート。恐るべし。
 肩の小屋のあたりから甲斐駒がよく見える。まだ縦走2日目だというのに、もう次はあれに登りたいなあなどと考えている。

 手前は小太郎山。
 縦走中は富士山が見えていることが多い。少し遠いが、やはり絵になる。
 この角度から見ると、北岳山頂は台形のようだ。とがっていて、かなり狭いイメージを持っていたのでちょっと意外。

 人がたくさん居るのが見える。
 1,2日目は快晴だったが3日目はべったりガス。その内晴れるかなと、期待していたが、間の岳の山頂についてもまだなにも見えない。

 昨日は時間がたっぷりあったのだから、晴れている内に農鳥小屋まで行っておけば良かったと、悔やむことしきり。
 今度の縦走で一番雄大な景色だと思ったのは、北岳でも間の岳でもなく、学生さんの一隊が農鳥岳の斜面を登って行くのを見たときだ。
 白峰三山といえばお花畑が有名らしいが、私には猫に小判だ。花にはあまり興味がないのだが、それではあまりにお愛想無しなので、2,3枚撮っておく。名前は分からないが、ユリの一種ではあろう。
 昔風の風情の残る大門沢小屋。狭いのに混んでいたので、一枚の布団に二人で寝ることになった。
 隣に座った人が「究極に質素だなあ」と言った大門沢小屋の朝食。私はそうは思わないが。

 この朝食を最後に山を下りて、家路につく。大門沢小屋を出てすぐに岩に左膝をぶつけて、泣き泣き下山する。左足をかばいながら降りたので、時間が余分にかかってしまった。