TS-690の修理

マッドな研究所に戻る


 ネットで検索すると、C104の470μF10Vが壊れて液漏れしているケースがたくさん出てくる。

 どうしてこんな所に10Vを使ったのか分からないが、耐圧不足でパンクしたのではなかろうか。
 フタを開けてみると、見事にネットの記事通りの壊れかたをしている。

 スペースがないわけではなし、どうしてここに10Vのコンデンサを使ったのだろう。

 こいつを外すには基板を取り外す必要がある。極めて面倒くさい。
 基板にはコネクタが10個ぐらいついているので、うっかりすると元に戻せなくなる。

 全部デジカメで記録してから、コネクタを抜く。
 はずすと、こんな具合。元に戻せるか、ちょっと不安。
 どうしてこうなったのか。

 耐圧不足でパンクしたか。逆電圧がかかったのか。

 一気にパンクしたというよりは、ジワジワと液が漏れた感じだ。
 基板も大分腐食している。
 普通の洗剤で洗うと、基板に残りやすい。

 ガラスクリーナーと綿棒でていねいに洗浄する。ウィンドウウォッシャー液でも良い。

 後は水で良く拭いて、乾かす。
 できあがり。かなりきれいになった。

 残念ながら、パターンが少し腐食しているのと、壊れたコンデンサをはずす時に、裏のランドがはがれてしまった。
 代わりのコンデンサは16Vのものにした。元のより少し大きいので、格好悪いが、横向きに取り付ける。

 ちゃんと半田付けされているか、テスターで確認して、基板を元通り取り付けて、完成。

 修理代2万円もうけた。