磁化水でカイワレダイコンを育てる
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 まず、私の立場を明らかにしておく。私は「磁化水」を「まゆつば」だと思っている。それは「科学的」な見地からではない。磁化水を売っている人たちが互いに、あるいは自己矛盾したことを主張するからだ。例えば、

A.流速についての矛盾
 (1) 流速が2m/s以上でないと効果がないと主張するサイト。
 (2) 入れておくだけで(つまり流速0m/sで)、磁化水ができるポットやコップを売るサイト。

B.水道管に取り付けた場合の、不純物の除去に関する矛盾
 (1) 不純物が取り除かれ、体によい水になる、という主張。
 (2) パイプにつまった水垢が取れる、即ちパイプ中の物質が溶け出す、という主張。

C.生物の成長に関する矛盾
 (1) 磁化水で育てると、植物がよく育つ、という主張。
 (2) 磁化水を使うと、流しやお風呂のぬめりが無くなる、つまり、微生物の繁殖が抑えられる、という主張。

 など、彼らが結局何を言いたいのか分からない。とは言え、「彼らが間違った主張をしている」=「磁化水は効果がない」という論理も成り立たない。

 と言うことで、自分でやってみる。
 
 種を買いに行く。「ブロッコリーの芽」があったので、カイワレダイコンをやめて、これにする。

 どっちもアブラナ科だし、こっちの方がトレンディーだし。問題なし。
 紙皿にペーパータオルを四つ折りにして敷く。ブロッコリーの種を2cm間隔で5×5の25個並べる。

 同じ物を8個作り、磁1〜磁4、水1〜水4とする。

 「磁」の方には磁石水、「水」の方には水道水を100mLずつ入れる。
 日当たりや風通しができるだけ平等になるために、「磁」と「水」を互い違いに並べる。

 ローテーションも考えたが、タイミングによってはかえって不平等になる可能性もあるので、やめた。

 蒸発量にもよるが、きちんと同量ずつ水を補充する。

 補充する磁化水は作り置きでなく、補充する直前に調製する。
 さて、磁化水の調製だが。

 磁石は強力なのが欲しい。古いオーディオの30cm程のウーファーからはずした磁石を使う。

 強力さでは文句はあるまい。
 しかし、その形状故に、磁場の中に水を通すのがやっかいだ。

 鉄アングルを使って、ヨークを作る。大サービスで、水が何度も磁場の中を通るように、ビニールチューブを巻いて、磁極の間を5回通過するようにしてみた。

 磁石を何個も直列に配置した製品が効果を主張しているので、磁場を複数回くぐらせるのは問題あるまい。
 原水は通常の使用の状況に合わせて、純水ではなく水道水を使う。

 磁化水と普通の水は、原水からコックで切り替えてペットボトルにためる。

 チューブの長さ、ペットボトルの種類などはきちんと同じにする。

 要するに、磁場を通過しているか否か、以外は全く同じ状況で2種類の水を用意するように気をつける。