バイオマスエネルギー   2015.9/2


・考え事にもどる

   

 化石エネルギーは二酸化炭素を排出する。原子力エネルギーは恐ろしい。

 そこで、再生可能エネルギーに目をつけた。

 しかし、再生可能エネルギーの中でも、バイオマスエネルギーについて考える時、エネルギー密度の低さを考慮しなくてはならない。

 石炭や石油はそのまま燃やしても十分使えるくらいエネルギーのかたまりだ。しかし、例えば木材はそうはいかない。

 木材のかなりの部分が水分だし、燃やせば灰も残る。即ち、木材の内の一部がエネルギーに変わる。つまり、木材を運ぶということは、エネルギーにならない無駄な部分を一緒に運ぶということだ。

 だから、木材を、産地からあまり遠くの発電所まで運んでいては、運搬のエネルギーが多くなって、効率が非常に悪くなる。

 一時、稲ワラや草を発電に使う案も有ったが、こんなに軽いものを発電所まで運ぶなど、以ての外の無駄だ。

 そう言ったら、バイオエタノールにして運んだらどうだ、と反論された。

 それでは、産地の近くにバイオエタノール工場を造らなければならないので、問題の解決にならない。


 要するに、密度の低いエネルギーは地産地消をしなければならない。それは、必然的に高コストなエネルギーということになる。