安保関連法案(2)   2015.9/17


・考え事にもどる

   

 多分、バブル景気とその崩壊以後だと思うが、日本はすっかり変わってしまった。全体として無気力で、正義を求める心が無くなった。

 「いやいや、正義がありすぎるでしょう」という見方もあるだろう。ネットを見れば、正義の名の下に、人をたたきつぶそうとしたり、貶めたりすることが日常的に行われている。



 それはさておき、今回の安保関連法案の騒ぎでは、ちょっと風が変わったかなと思う。

 政治にしろ、経済にしろ、ちっぽけな個々人が何を言っても無駄だ、とあきらめていたのだが、今回は、なにしろ声を上げずには居られない、と動き始めた人が相当数にのぼる。

 安保法案に反対の人だけではない。賛成の人たちもデモに出かけている。日本の平和のためにはこの法案が必要なのだ、頑張って成立させて欲しい、と言う声も多い。

 どちらが正しいのかは、歴史の判断による他無いのかも知れない。

 ただ、政治に対する無気力から、たくさんの人たちが抜け出しつつあることはうれしい。

 どっちも頑張れ。



 念のためですが、私は「反対」です。

 法案の内容がなんであれ、「アメリカとの事前約束」「違憲」「ごまかし提案」の三拍子そろった違法な法案が通過するようであれば、何のための国会か。日本は法治国家のカンバンを降ろさざるを得ない。

 そうなれば、日本は中国や北朝鮮と同列だ。国際的な信用も何もあったもんじゃない。

 時局に鑑みて必要な法案なら、ウソ誤魔化し無く、正しく提案してもらいたい。



 余談ですが。

 この法案の中に武器使用の項目がある。その中に何カ所か「刑法36条および37条の規定に該当する場合を除いては・・云々。」と書いてある。

 これらは「正当防衛」に関する条文だが、戦地においてそんな事言ってて良いのかな。36条第2項「過剰防衛」についてはどう思う?