安保関連法案   2015.6/4


・考え事にもどる

   

 国会の後半の大目玉である安保関連法案について、アンケートによれば「わからん」という人が80%を越えるようだ。



 分からないのは、別にこの法案だけではない。たいていの法案に関する国会の議論は、素人にはちんぷんかんぷんだ。話について行ける人がいたら顔が見たい。

 大体、法案自体が役人の作文なので、しゃべっている国会議員本人も分かっていないのが普通だろう。困った事だが、それが現実だ。



 ただし、今回の法案については事情が違う。法案に関する議論など分からないのが当たり前(というと言い過ぎか)なのに、何故あえて「分からない!」と声を上げる人が多いのか。

 それは、法案を提出した人が、わざと分かりにくくしているのが見え見えだからだ。人を煙に巻いておいて、自分の主張を通そうという、実に美学のないやり口だ。

 たびたび書くが、私は今の憲法や自衛隊法が絶対正しいとは思わない。これらができたときには、中国や北朝鮮などの無法国家が強大な力を持つ事になるという想定は無かった。だから、必要なら、きちんと手続きを踏んで改正したらよいと思う。

 しかし、押しつけられた物だから変えようなどと屁理屈をこねたり、人を煙に巻いておいて押し通そうとか、あまりに情けない。これが一国を引っ張っていくべき人のやる事か。

 主張を持つなら、もっと堂々としてもらいたいものだ。



 オット、つい感情的になってしまった。歳のせいかな。実は私も話がさっぱり分からないので、関連2法案をプリントアウトして読んでみた。

 「国際平和支援法案」(国際平和共同対処事態に際して我が国が実施する諸外国の軍隊等に対する協力支援活動等に関する法律)は良いでしょう。そのままだから。

 もう一つの方「安保関連法一括改正法案」(我が国及び国際社会の平和及び安全の確保に資するための自衛隊法等の一部を改正する法律案)というのは、どういうつもりでしょうね。

 国会では、相互に関連する法案なので、一括してお願いしたい、などと答えていたが。

 この中には20個の法律が入っている。互いに関連する法律もあるが、関連のない物もある。あえて、何故、まぜこぜにした。

 関連するのなら、一つ一つの法案についてきちっと議論したら良いだろう。味噌も糞もまぜこぜにして、じゃあ、一括してイエスかノーか決めてね、って、そんな事をしてもらうために税金から高い給料を払っているわけではないッ。責任者、出てこいッ。

 って、ほんまに出てきはったらどうすんのや。

 ほんなもん、出てきよったら・・・

 出てきよったら?

 あやまったらええがな。

 そんなアホな。



 ちょっと古かったですか。