SWR計(3)
・ガラクタ製作所にもどる
 SWR(2)はこの回路を同軸ケーブルに組み込んだが、上手くいかないので、プリント基板で作る。
 基本的には同じだが、作りやすさから、2個の方向性結合器を背中合わせにしたタイプにした。

 以前作ったSWR計(→)のセンサー部分と同じ構造だ。
 エッチングするのは面倒なので、紙エポ基板の幅3mmのランドを貼り付けてマイクロストリップラインにする。

 マイクロストリップラインについては全く理解していないのだが、大体この寸法で50Ω前後になるらしい。
 ラインと配線用のランドを瞬間接着剤で固定する。

 この段階でセンサーの方のラインが長すぎるのに気がついて、ミニルーターで切り落とした。
 部品を半田付けして、出来上がり。あっけない。

 両端に、同軸と55Ωのダミーロードを直付けした。

 上の導線は2本のセンサー出力。グランドは同軸の網線を共用する。
  
 早速試運転。・・・・・進行波も反射波もほぼ同じ値を示す。SWR計(2)と同じ症状だ。どういうことかな。

 考えられるのは、

 (1) ダミーロードが55Ωでない。
 (2) 抵抗の値がまずい。
 (3) 配線のストレーが大きい。
 (4) グランドを同軸の網線にしたのがいけない。
 (5) BNCコネクタの半田付けが悪い。
 (6) ダイオードやパスコンが駄目。
 (7) マイクロストリップラインが駄目。

 例えば、(2) 抵抗の値がまずいかも知れないので、これを半固定抵抗に変えて調整してみると、確かに若干の改善は見られる。しかし、十分ではない。

 (1) 〜(6) まで色々やってみたが、上手くいかない。まさかこれほど手こずるとは。

 結局(7) が原因かも知れない。幅や長さが駄目だとか。間隔がいけないとか。そうだとすると、また作り直しだ。

 ということで、次回、SWR(4)をお楽しみに。