7MHzダイレクトコンバージョン受信機

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 こんな感じ。

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 高1+SBM+LM386に2石の局発がついているだけなのだが、実験用なので、ゆったり作ったら、20cm四方もある。
  
 修理する受信機との比較用なので、出来るだけ同じ構成にした。

 2SK241の高周波増幅。ダイオードのシングルバランストミキサー。LM386の低周波増幅。

 ローカルOSCは2SK19のソースタップ発振(これはハートレーと言って良いのかな。)。バッファはソースフォロワでなくて、ソース接地の普通のアンプ。理由は出力電圧を高く取り出したいので。ダイオードミキサには十分な電圧を供給する必要が有る。と考えると、T2はタップダウンしない方が良かったのかな。回路はトロイダルコア活用百科にのっていたそのまま。

 元の受信機には2SC1815×2のアンプ兼フィルタが入っていたが、省略する。ゲインは十分だろうし、後でアクティブフィルターの実験もしてみたい。

  
L1,L2,L3は手持ちに良いボビンやコアが無かったので、空芯にした。

 真空管時代を思い出して懐かしいが、恐らくこれでは発振するだろうなぁ。

 T1,T2はフェライトビーズにトリファイラ巻き4回。

 T1はバランストミキサーのトランス。T2は9:1のインピーダンス変換。
出来上がり。

 案の定、発振がなかなか止まらなくて、シールド板を建て増ししているうちに、こんな事に。見苦しい。

 発振気味のおかげか、感度はまずまず。

 SSBは聞こえにくいが、CWなら、結構使えるかも。
 ところで、バランストミキサーのダイオード(D1,D2)のことだが。

 ここは検波しているのではなくて、スイッチングしているのだから、ゲルマやショットキーよりスイッチングダイオードの方が良いのではないか。

 電極間容量も、ゲルマには負けるが、ショットキーよりは小さい。

 と思って、1S1588のバランストミキサーユニットを作って、交換してみた。
 ON時の抵抗はスイッチングダイオードの方がゲルマダイオードより小さい。

 やっぱりね。1N60より1S1588のほうが少しだけ感度がよい(ような気がする)。

 左が1S1588、右が1N60のミキサーユニット。

 ただし、1S1588はONにするのに0.7V以上必要なので、ローカル発振の出力が大きくないと、かえって良くない。
  
 昼間は気がつかなかったが、夜になると、韓国語や中国語のAM放送がすっぽ抜けてくる。チューニングに関係なく聞こえるので、うるさい。

 シングルバランストミキサーではすっぽ抜けは仕方がない。これを避けようとするとDBMにしなければならないので、大げさになる。

 すっぽ抜けはダイレクトコンバージョンではなく、ダイオード検波で聞こえるわけだから、ゲルマやショットキーよりスイッチングダイオードの方がすっぽ抜けが小さくなるのではないだろうか。

 そのあたりも、ユニットを取り替えながら、確認してみたい。


 当たり前だが、ダイレクトコンバージョン受信機では、選択度が全くダメだから、SSBは無視するとして、CW用のアクティブフィルターを入れてみると良さそうだ。