5.どの銘柄を買うか(1)


デイトレにもどる

   
  株価は単調に上がりっぱなしだったり、下がりっぱなしだったりはしない。

 左のチャートは、ある株のある日の1分足だ。

 朝(グラフ左端)と夕(右端)を比べると、同じくらいだ。つまり、この日は結局上がりも下がりもしなかった。

 しかし、1日の間には細かく上下しながら10,800円から11,800円まで、約9%上下している。
 だから、値上がりしていない株でも、デイトレなら利益を出せる。

 とは言え、どれでも良い訳ではない。例えば、この株は、1日で値上がりした。

 そのチャートには波があるが、よく見ると、値上がりしている時間が値下がりしている時間より長い。

 だから、デタラメにエイヤッと買っても、その後上昇する確率が高い。また、下がっている時に買ってしまっても、損が少ない。
 逆も当然だ。

 下り調子の株では、ランダムに買うと、下がっている最中に買ってしまう可能性が高く、もし上昇期間中に買えても、利益は少ない。

 しかし、分足のグラフでは1日が終わって初めて、「上り調子だったのか、下り調子だったのか」が分かる。

 つまり、デイトレで「分足」だけ見ていたのでは、その日の空気は分かりにくい。必ず事前に日足を見て、今日、この株は上り調子か下り調子か予測しておく。明らかな下り調子の株には手を出さない。



 これは、他の時間スパンのトレードでも同じだ。スイングトレードをするなら、週足や月足を見て、大きな流れをつかむ。

 常に一つ上の情報を見て、そこから見下ろせば、状況がよく見える。